厄祓いとは?厄年は何歳?受ける時期・服装・初穂料を現役神主がやさしく解説

神社のこと
スポンサーリンク

厄年って本当に悪い年なの?

「厄祓いは受けた方がいい?」

「いつ行けばいいの?」

「神社とお寺どっちで受けるの?」

厄年が近づくと、このような疑問を持つ方は少なくありません。

結論
厄年は「悪い年」ではありません。

私は現役の神職として、多くの方の厄祓いを奉仕してきましたが、厄年とは「人生の中で変化が起こりやすい節目の年」だと考えています。

就職や転勤、結婚、出産、子育て、親の介護など、環境が大きく変わる時期だからこそ、心身の疲れや思わぬ出来事が重なりやすくなります。

だからこそ、神様にこれから一年の無事を祈り、心を整える機会として厄祓いが執り行われてきました。

今回は現役神職の立場から、厄祓いの意味や厄年との関係、受ける時期や流れ、よくある疑問まで分かりやすく解説します。

スポンサーリンク

厄祓いとは?

厄祓いとは、これから一年を無事に過ごせるよう祈願する祭祀です。

「厄年」と聞くと、「悪いことが起こる年」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、私は現役の神職として、そのようには考えていません。

厄年とは、”人生の中でも環境や立場が大きく変わりやすい節目の年です”。

例えば、

・就職や転職
・結婚・出産
・子育て
・昇進や転勤
・親の介護

など、人生の転機が重なりやすい年代でもあります。

環境が変われば、心や体に負担がかかることも増えます。

だからこそ昔の人は、その節目を「厄年」と考え、神様に無事を祈願してきました。

つまり、厄年は「悪い年」ではなく、「変化が起こりやすい年」と考えると分かりやすいと思います。

その節目に神様へお参りし、心新たに一年を迎えることが、厄祓いの大きな意味があるのです。

神職として思うこと

私自身、毎年多くの厄祓いを奉仕していますが、「厄年だから必ず悪いことが起きる」と思って来られる方も少なくありません。

私は「今年は小さな変化が多い一年かもしれません。”いつも以上に健康や安全に気を配ろう”という気持ちで過ごしていただければ、十分だと思っています。」

厄祓いは、前向きな気持ちで一年を迎えるための人生の節目です。

【2027年版】厄年は何歳?男性・女性の年齢一覧

区分男性(数え年)生まれ年女性(数え年)生まれ年
前厄24歳2004年18歳2010年
本厄25歳2003年19歳2009年
後厄26歳2002年20歳2008年
前厄41歳1987年32歳1996年
大厄(本厄)42歳1986年33歳(大厄)1995年
後厄43歳1985年34歳1994年
前厄60歳1968年36歳1992年
本厄61歳1967年37歳1991年
後厄62歳1966年38歳1990年

厄年は、一般的に男性は25歳・42歳・61歳女性は19歳・33歳・37歳が、本厄とされています。

特に男性42歳女性33歳は「大厄(たいやく)」と呼ばれ、昔から最も気を付ける年齢とされています。

人生の節目となる年代だからこそ、これから一年の無事を祈願し、心新たに過ごすための機会として厄祓いが、現代まで受け継がれています。

厄祓いは、いつ受ければいい?

「厄祓いはいつ受ければいいですか?」神社でよくいただく質問の一つです。

これは一般的には新しい一年が始まるお正月から節分頃までに受ける方が多いです。昔は節分を一年の区切りと考えていたため、それまでに厄祓いを済ませる習わしが広まりました。

ただし、節分を過ぎてしまったからといって、厄祓いを受けられないわけではありません。

実際に私が奉職している神社でも一年を通して厄祓いを受け付けています。

仕事の都合や体調、ご家庭の事情などで都合の良い日にお参りしていただいて構いません。ただ、神職として個人的な考えをお伝えすると、一年の始まりの時期ををおすすめします。

毎年、年末の11月や12月になってから「今年の厄を祓いたい」とご相談をいただくと、個人的には「もう今年が終わろうとしているのに、意味あるのかな?」と感じることがあります。

もちろん、ご本人のお気持ちを否定することはありません。

しかし、神職としての立場で言うと、節分の時期までにご祈祷を受けられる方が、本来の趣旨に沿っていると思っています。。

もちろん、時期を逃してしまったからといって意味がなくなるわけではありません。

「今年も無事に過ごせますように」

その気持ちが一番大切です。

現役神主だから伝えたいこと

私が奉職している神社では、お正月から節分の時期までに、多くの方にお越しいただいています。

厄祓いのみの日を設けている期間中には、家内安全や除災招福(じょさいしょうふく)など、別のご祈祷を希望されている方が、間違えて来られることもあります。

ご本人も「厄祓いだと思って来ました」とおっしゃることが少なくありません。

ご祈願には、それぞれ意味がありますので、何を祈願したいのか分からない場合は、予約や受付の際に神社へ相談していただけると安心です。

厄祓いと厄除けの違い

「厄祓い」と「厄除け」は同じ意味だと思われがちですが、実は全国共通の明確な違いが定められているわけではありません。

神社によっては「厄祓い」、別の神社では「厄除け」と案内しており、どちらも厄年にご祈祷を受け、一年の無事や健康を祈願する意味で使われることが多くあります。

一方で、一般的な考え方としては、

  • 厄祓い…神様にご祈祷を受け、厄や災いを祓い清める祭祀
  • 厄除け…厄災から身を守るという意味で用いられる

このような考え方もありますが、すべての神社がこのように区別しているわけではありません。

実際に神社のホームページを見ると、「厄祓い」と案内している神社もあれば、「厄除け」と案内している神社もあり、現代では同じ意味で使われていることがほとんどです。

そのため、参拝される方は呼び方の違いをあまり気にする必要はありません。

この記事では、神社でご祈祷を受け、一年の無事を神様に祈願する祭祀についてご紹介するため、「厄祓い」という表現で統一して解説します。

厄祓い当日の流れ

神社によって多少の違いはありますが、厄祓いは一般的に次のような流れで行われます。

① 受付

社務所で受付を行い、申込書に住所・氏名・生年月日・年齢などを記入します。

初穂料を納めたら、ご祈祷まで待合室などでお待ちいただきます。

※神社によっては予約制の場合もあります。

② ご祈祷

御社殿へ移動し、ご祈祷を受けます。

神職が祝詞(のりと)を奏上し、お祓いを行いながら、これから一年を無事に過ごせるよう神様へ祈願します。

ご祈祷時間は神社によって異なりますが、私が奉職している神社では約20分ほどです。

ただし、厄祓いのみの日を設けている時期は、多くの方が参拝されるため、一度に何十人ものご祈祷を行うことがあります。そのため、通常より時間が長くなる場合もあります。

③ 授与品を受け取る

ご祈祷が終わると、神社から授与品をお渡しします。

授与品の内容は神社によって異なりますが、私が奉職している神社では、

・厄祓いのお札(祓い符)
・開運御守
・長寿箸
・厄祓いの説明書
・人生儀礼早見表
・撤饌(お茶・福豆 など) 
※授与品の内容は神社によって異なります。

などを授与しています。

これらは、ご祈祷を受けられた方が一年を健やかに過ごせるよう願いを込めてお渡ししています。

自宅でも御札やお守りを大切に保管したい方には、お守り袋や御札入れも人気があります。

たまに、授与品をそのまま忘れる方がいます。お気に入りのお守り袋や御札入れがあると、忘れることがないとおもいます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

納札入れ(金襴) 赤色
価格:900円(税込、送料別)


現役神主から一言

厄祓いで一番大切なのは、「ちゃんと作法ができるかな」と心配することではありません。

「これから一年、無事に過ごせますように。」

その気持ちで神前に立っていただければ、それだけで十分だと思います。

厄祓いの初穂料・服装・持ち物

初めて厄祓いを受ける方から、

・「初穂料はいくらですか?」
・「どんな服装で行けばいいですか?」
・「何か持って行くものはありますか?」

という質問をよくいただきます。

順番にご紹介します。

初穂料の相場

初穂料は神社によって異なりますが、5,000円〜10,000円程度が一般的です。

私が奉職している神社では、5,000円をお納めいただいています。

神社のホームページに記載されていない場合は、電話で確認しても全く失礼ではありません。「初穂料はいくらでしょうか?」と聞いていただければ、丁寧に案内してもらえます。

服装

厄祓いに厳密な服装の決まりはありません。

男性ならスーツ、女性なら落ち着いた服装で参拝される方が多いですが、普段着でも問題ありません。

神様は服装で判断するわけではありませんので、過度に心配する必要はないと思います。

ただし、ご祈祷は神前で行う神事です。

例えば、取り引き会社の社長に会う時に、自分に身だしなみは必ず気をつけますよね。

裸足にサンダルや極端に露出の多い服装やなどを避け、神様へお参りする場にふさわしい身だしなみを心掛けていただければ十分です。

持ち物

基本的には、初穂料だけお持ちいただければ大丈夫です。多くの神社では特別な持ち物は無いと思います。

ご祈祷後には、お札やお守りなどの授与品をお渡しする神社がほとんどですので、大きな荷物を準備する必要もありません。

現役神主から伝えたいこと

服装や持ち物について気にされる方は本当に多いです。

でも、神職として一番大切にしてほしいのは、「一年の無事をお願いする」という気持ちです。

もし何か分からないことがあれば、遠慮なく神社へ問い合わせてください。

厄祓いは家族も一緒に入れる?

「厄祓いは本人だけしか入れませんか?」

これも神社でよくいただく質問です。

結論から言うと、ご家族も一緒にご祈祷へ参列していただいて大丈夫です。

ご夫婦はもちろん、お子さんやご両親、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に参列される方もいらっしゃいます。

ただし、神社によっては御社殿の広さや混雑状況によって参列人数を制限している場合があります。

特に厄祓い期間は特に混雑しやすいため、人数が多い場合は事前に神社へ確認しておくと安心です。

現役神主として印象に残っていること

私が奉職していて印象に残っているのは、大学生のお子さんのために、お母さんが厄祓いを予約されることです。

親元のところを離れて、一人暮らしをしている息子さんや娘さんが、よく分からないまま神社へ来られることがあります。

受付で話を聞いてみると、「母から予約したから行ってきなさいと言われました。」

と少し照れくさそうに話してくれる方もいます。

その姿を見るたびに、子どもが大きくなっても、親にとってはいつまでも大切な存在なんだなと感じます。

厄祓いは本人のためのご祈祷ですが、その背景には家族の「無事でいてほしい」という願いも込められているのだと思います。

厄年を過ぎても厄祓いは受けられる?

「厄年を過ぎてしまったのですが、今から厄祓いは受けられますか?」

これも毎年いただく質問です。

結論から言うと、厄年を過ぎてから厄祓いを受けることは出来ません

厄年を過ぎた場合は?

厄年を過ぎてしまった場合は、神社によって対応が異なります。

私が奉職している神社では、お話を伺ったうえで、

・清祓い
・除災招福(じょさいしょうふく)
・その他のご祈祷

など、その方に合ったご祈祷をご案内することがあります。

「厄祓い」という名前にこだわる必要はありません。

神様へこれからの健康や安全などをお願いするご祈祷は、厄年以外にも数多くあります。

現役神主として伝えたいこと

「厄年だから絶対に厄祓いを受けなければならない。」

そんなことはありません。

反対に、厄年を過ぎたからといって、「もう神社へ行っても意味がない」ということもありません。その時々の人生に合わせて、ご自身やご家族の健康・安全を神様へお願いする。

私は、その気持ちが何より大切だと思っています。

現役神主として伝えたいこと

神職として毎年多くの方の厄祓いを奉仕していますが、何度も伝えたいことがあります。

厄年は「悪い年」ではありません。

「今年は厄年だから、何か悪いことが起こるんじゃないか。」

そう不安そうな表情で神社へ来られる方もいらっしゃいます。

でも、私はそのように考える必要はないと思っています。

厄年は、就職や転職、結婚、出産、子育て、親の介護など、人生の節目を迎えやすい年代と重なっています。

環境が変われば、心や体に負担がかかることもあります。

だから昔の人は、「いつも以上に健康や安全に気を付けよう」という意味を込めて、神様へお祈りしてきたのではないでしょうか。

つまり、厄年とは「人生に小さな変化が起こりやすい年」だと考えると、とても分かりやすいと思います。

厄祓いは、その変化を怖がるためのものではありません。

「今年も無事に過ごせますように。」

そう願いながら自分自身の生活を見つめ直すきっかけにすることが、厄祓いの役目だと思います。

「厄祓いしたから、あとは何もしなくても大丈夫」ということではありません。健康に気を配り、交通安全を心掛け、家族との時間を大切にする。

そのような日々の積み重ねが、小さな変化に柔軟に対応できる積み重ねだと思います。

神様は、不安そのものを消してくれる存在ではなく、不安と向き合う力を与えてくださる存在だと、私は思っています。

だからこそ、厄祓いを受けたあとも、神様への感謝の気持ちを忘れず、一日一日を大切に過ごしていただけたら嬉しいです。

そして、厄祓いを受けたあとも神様への感謝の気持ちを大切にしたい方は、自宅に神棚をお祀りするのもおすすめです。

神棚は神様を身近に感じ、日々手を合わせるきっかけを与えてくれます

最近では、和室だけでなくリビングにも馴染むシンプルでモダンな神棚も多く販売されています。


まとめ

この記事で何度もお伝えしてきましたが、厄年は「悪いことが起こる年」ではありません。

人生の節目を迎えやすく、心や体、生活環境に変化が起こりやすい時期だからこそ、昔の人は神様に無事を祈り、厄祓いを受けてきました。

厄祓いを受けたからといって、すべての災いが無くなるわけではありません。

しかし、「今年も健康に過ごそう」「家族との時間を大切にしよう」と、自分自身の生活を見つめ直す良いきっかけになるはずです。

神社によっては一年を通して厄祓いを受け付けているところもありますので、不安なことや分からないことがあれば、遠慮なく神社へお問い合わせください。

私たち神職は、ご祈祷を通して、皆さまが穏やかで実りある一年を過ごせるよう、心を込めてご奉仕しています。

そして、あなたとご家族が健康で、笑顔あふれる一年を迎えられることを心よりお祈りしております。

ここまで読んでくださり、ありがとう。

良い一日を。

タイトルとURLをコピーしました