はじめに
神棚を購入したものの、
「神具は何を揃えればいいの?」
「神具セットを買えば全部揃う?」
「最低限必要なものだけ知りたい。」
そう悩まれる方は意外と多くいらっしゃいます。
実際、私が奉職している神社でも、「神棚は一応買ったけど、あと何を用意すればいいですか?」というご相談を受けることがあります。
神棚をお祀りするうえで大切なのは、高価な神具を揃えることではありません。
神様へ感謝の気持ちを持ち、日々手を合わせること。
これが一番大切です。
とはいえ、神棚には昔から受け継がれてきた基本的なお祀りの形があります。
この記事では、現役神職の立場から、
・神棚に必要なもの
・最低限揃えたい神具
・神具セットは必要なのか
について分かりやすくご紹介します。
神棚に必要なものは全部で9種類
神棚にお祀りする際に必要となる主なものを一覧にしました。
| 神具 | 必要度 | 役割 |
|---|---|---|
| 神棚 | ★★★★★ | 御札をお祀りする場所 |
| 御札(神宮大麻・氏神様など) | ★★★★★ | 神様をお迎えする |
| 榊立 | ★★★★★ | 榊をお供えする |
| 榊 | ★★★★★ | 神様へのお供え |
| 瓶子(へいし) | ★★★★★ | お神酒をお供えする |
| 水玉 | ★★★★★ | お水をお供えする |
| 平瓮(皿) | ★★★★★ | お米・お塩をお供えする |
| 神鏡 | ★★★★☆ | 神様の御神威の象徴 |
| 八足台(神饌台) | ★★★☆☆ | お供え物を置く台 |
すべてを一度に揃える必要はありません。まずは、神棚・御札・米・水・塩・榊
この6つがあれば、丁寧にお祀りすることができます。
神職が一番大切だと思うこと
「神棚を祀るなら、立派な神棚や高価な神具を揃えなければならない。」そう思われる方もいらっしゃいます。
しかし、私はそうは思いません。
神棚は、人に見せるためのものではなく、神様へ感謝の気持ちを伝える場所です。
高価な神具を揃えても、手を合わせることがなくなってしまえば、本来の意味が薄れてしまいます。
反対に小さな神棚でも、毎朝「今日も一日よろしくお願いいたします。」と手を合わせる方が意味があると思います。実際、私自身も昔ながらの大きな三社宮ではなく、一社宮を自宅でお祀りしています。
神職だから特別なのではなく、一般家庭で生活している一人として、無理なく続けられること。
これを一番大切にしています。
神棚に必要なもの 御札
神棚で最も大切なのは、神棚そのものではなく「御札」です。
御札は、神様のお力が宿るものとしてお祀りするものであり、神棚はその御札を丁重にお祀りするための場所になります。
「神棚は神様のお住まい、御札は神様をお迎えするもの」と考えています。
家だけあっても住む方がいなければ意味がないように、神棚も御札をお祀りして初めて本来の役割を果たします。
そのため、神棚だけを購入しても、まだ神様をお迎えしている状態ではありません。
御札をお祀りして初めて、神棚は神様をお祀りする大切な場所となります
一般的には、次の3種類の御札をお祀りします。
・神宮大麻(天照皇大神宮)
・氏神神社の御札
・崇敬神社の御札
(特別に信仰している神社がある場合)
必ずしも3種類すべて揃えなければならないわけではありません。
まずは、神宮大麻(天照皇大神宮)と、お住まいの地域をお守りくださる氏神神社の御札をお祀りすることから始めても十分です。
私が奉職している神社でも、「神棚はまだ用意していませんが、御札だけ受けても大丈夫ですか?」
というご相談をいただくことがあります。
もちろん御札だけお受けいただくこともできますが、できれば神棚を用意し、神様にお鎮まりいただく場所を整えてお祀りしていただきたいと思っています。
なお、御札をお祀りする順番には昔からの考え方があります。
詳しくはこちらの記事でご紹介していますので、気になる方は参考にしてください。
【神主が解説】神社で貰ったお札の正しい置き場所。迷ったらこれでOK | 神主の本音ブログ
神棚に必要なもの 神棚
御札をお受けしたら、次に必要になるのが神棚です。
「神棚」と聞くと、昔ながらの大きく立派な三社宮を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、現在は住宅事情に合わせてさまざまな種類の神棚が販売されています。
・一社宮
・三社宮
・箱宮
・壁掛けタイプ
・モダンデザインの神棚
など、選択肢は非常に豊富です。
私自身も一般家庭から神職となった人として、現代の生活空間に自然と馴染む神棚を選ぶことが大切だと考えています。
神棚は、立派さを競うものではありません。毎日自然と神様へ手を合わせられる場所であること。
それが何より大切です。
どの神棚を選べばよいか迷っている方は、現役神主の目線で選んだおすすめの神棚をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
【現役神主が選ぶ】後悔しない神棚おすすめ5選|自宅は一社宮です | 神主の本音ブログ
神棚に必要なもの 神具
神棚には、神様へ感謝の気持ちを表すために、お供え物をお供えします。
その際に使う道具を神具(しんぐ)と呼びます。
初めて神棚をお祀りする方は、「全部揃えなければいけないのかな?」と不安になるかもしれません。
ここでは、それぞれの神具の役割をご紹介します。
榊立(さかきたて)
榊立は、神様へお供えする榊を立てるための神具です。神棚には左右一対でお供えするのが一般的です。
榊は一年中緑を保つことから、古くから神様が宿る神聖な木として大切にされてきました。私自身も、自宅では榊をお供えしています。
枯れないように水を替え、榊の状態を見るだけでも、「今日も一日よろしくお願いいたします。」という気持ちになります。
瓶子(へいし)
瓶子は、お神酒(日本酒)をお供えするための器です。毎日お神酒をお供えする必要はありません。
お正月や毎月一日・家族のお祝い事など、特別な日にお供えするご家庭も多くあります。できる範囲で大丈夫です。
水玉(みずたま)
水玉は、お水をお供えする器です。神棚へお供えする水は、毎日新しいものに取り替えるのが理想です。朝、新しい水へ取り替え、夕方には下げるご家庭もあります。
難しく考えず、できる範囲で続けることが一番大切です。
平瓮(ひらか)
平瓮(皿)は、お米やお塩をお供えするために使います。
神様へ感謝の気持ちを込めて、その日にいただく恵みをお供えする意味があります。
神鏡(しんきょう)
神鏡は、神棚の中央に置かれることが多い神具です。
神様の御神威を象徴する大切な神具とされています。本格的に神棚をお祀りしたい方は、ぜひ一緒に揃えていただきたい神具です。
八足台(はっそくだい)
八足台は、お供え物を置くための台です。
瓶子や水玉、平瓮などを置くことで、神棚全体が美しく整います。もちろん無くても神棚はお祀りできます。
これは、絶対に必要でない。スペースに余裕があればいいですが、無くても問題はありません。
現役神主として
神具をすべて揃えようとすると、意外と費用が掛かることがあります。
だからといって、「全部揃うまで神棚をお祀りできない。」ということではありません。
神棚をお祀りするために一番大切なのは、神棚と御札を用意し、神様をお迎えすることです。
そのうえで、お米・お塩・お水などのお供えをし、神具は生活に合わせて少しずつ揃えていけば十分だと私は考えています。
神様は、高価な神具が揃っているかどうかではなく、
日々感謝の気持ちを持って手を合わせることだと思っています。
神具セットは本当に必要?
ここまで読むと、「それなら、一つずつ揃えた方がいいのかな?」と思われるかもしれません。
しかし、初めて神棚をお祀りする方には、私は神具セットをおすすめしています。
理由は、とてもシンプルです。
神具を一つずつ購入すると、
・榊立の大きさが合わない
・瓶子だけがデザインが違う
・買い忘れがある
・結局セットより高くなる
など、意外と困ることが多いからです。
神具セットであれば、大きさやデザインが統一されており、必要な神具が一度に揃います。もちろん、後から気に入った神具へ少しずつ買い替えていく楽しみもあります。
そのため、
これから神棚をお祀りする方は、まず神具セットで基本を揃え、その後少しずつ自分らしい神棚へ育てていく。
私は、この方法が一番始めやすいと思っています。
現役神主が神具を選ぶ基準
神具はどれを選んでも神様に失礼になるということはありません。
しかし、毎日手を合わせるものだからこそ、私は次の3つを大切にしています。
① 長く使える品質であること
神棚は何十年も使い続けるものです。神具も毎日目にし、お供えをするものだからこそ、丈夫で長く使えるものを選ぶことをおすすめしています。
② 神棚との調和が取れていること
神具だけが豪華だったり、反対に神棚だけが立派だったりすると、全体の印象に違和感が生まれます。神棚と神具の雰囲気が揃っていると、神様をお祀りする空間全体が美しく整います。
③ 無理なく続けられること
一番大切なのは、毎日自然に神様へ手を合わせられることです。高価だから良い神具というわけではありません。
ご家庭の生活や予算に合った神具を選び、長くお祀りしていくことが何より大切だと私は思っています。
そこで今回は、楽天市場の中から現役神職の視点で本当におすすめできる神具だけを3つ厳選しました。
初めて神棚をお祀りする方へ
モダン神具セット「空(SORA)」
現役神主おすすめ度:★★★★☆
「神棚をお祀りしたいけれど、できるだけ費用は抑えたい。」
そんな方におすすめしたい神具セットです。
神棚に必要なお皿や瓶子、水玉などが一通り揃っているため、初めて神棚をお祀りする方でも安心して準備を始められます。
また、シンプルで現代的なデザインなので、マンションや賃貸住宅、洋室にも馴染みやすいのが魅力です。神具は毎日、お米・お塩・お水などをお供えするために使うものです。
だからこそ、豪華さよりも「毎日無理なく使い続けられること」を私は大切にしています。
価格も比較的手頃なので、「まずは神棚をお祀りしてみたい。」という方には、とても始めやすい神具セットだと思います。
こんな方におすすめ
・初めて神棚をお祀りする方
・ 神具を一式揃えたい方
・ コストを抑えながら神棚を始めたい方
・モダンな神棚に合わせたい方
神具は、神様へ感謝の気持ちを形にしてお供えするための道具です。
最初から高価なものを揃える必要はありません。ご家庭に合ったものを選び、毎日手を合わせることが何より大切だと私は思っています。
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コストパフォーマンス重視ならこれ
高級神具11点セット
現役神主おすすめ度:★★★★★
神棚をお祀りしようと思った時、多くの方が最初に悩むのは、「何を買えばいいのか分からない。」ということです。
神具を一つずつ探して購入すると、「これも必要だった。」「サイズが合わない。」「結局、送料が何度も掛かった。」ということも珍しくありません。
その点、この神具セットは、神棚に必要な神具が一通り揃っています。
しかも価格は約6,500円。
神鏡・榊立・瓶子・水玉・皿・長三宝など、後から買い足すことを考えると、非常にコストパフォーマンスの高い神具セットだと思います。
さらに私が良いと感じたのは、神社でも昔から親しまれている陶器の神具で揃えられていることです。
派手さはありません。
しかし、だからこそ飽きることなく、何十年も使い続けることができます。
私は神具選びで迷っている方ほど、「最初はこういう基本を大切にした神具」を選ぶことをおすすめしています。
この神具をおすすめしたい方
・初めて神棚をお祀りする方
・ 神具を一式まとめて揃えたい方
・ 費用をできるだけ抑えたい方
・ 長く使える陶器の神具を選びたい方
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インテリア性を重視するなら
Mitsuba メイプル神具セット
現役神主おすすめ度:★★★★☆
近年は神棚もインテリアの一部として考えるご家庭が増えてきました。
こちらの神具セットは、メイプル材を使用した温かみのあるデザインが特徴です。
リビングや洋室にも自然と馴染み、「神棚だけ和風で浮いてしまう。」という心配がありません。
一方で、私は神職としては陶器の神具に親しんできたため、おすすめ度は★★★★☆としました。
とはいえ、現代の住まいとの相性は非常に良く、デザインを重視する方には魅力的な神具セットです。
こんな方におすすめ
・モダン神棚をお祀りしている方
・ インテリアとの調和を重視したい方
・ 木の温もりを感じる神具を選びたい方
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現役神主から最後にお伝えしたいこと
神具選びで一番大切なのは、「どの商品を買うか」ではなく、「神様へ感謝の気持ちを持ち続けられるか」です。
神様は、高価な神具があるかどうかで、その人を見ているわけではありません。
毎日神棚の前で手を合わせ、「今日も無事に過ごせました。ありがとうございます。」そう感謝できる時間こそが、一番大切なお供えなのだと私は思っています。
その上で、これから神棚をお祀りする方へ一つだけおすすめするとしたら、
私は「高級神具11点セット(神棚の里)」を選びます。
理由は、とてもシンプルです。
神棚に必要な神具が一通り揃っており、初めて神棚をお祀りする方でも迷うことなく準備を始められるからです。
また、神社でも親しまれている陶器の神具が中心となっており、流行に左右されることなく、長く使い続けられる安心感があります。
神棚も神具も、一度購入すれば何十年と大切に使い続けるご家庭も少なくありません。
だからこそ、見た目だけで選ぶのではなく、「毎日自然に神様へ手を合わせられるか」という視点で選んでいただきたいと思います。
ぜひ、ご自身やご家族の暮らしに合った神具を選び、神様への感謝の気持ちを大切に育んでいただけたら嬉しく思います。
その上で、これから神棚をお祀りする方へ一つだけおすすめするとしたら、
| 楽天市場で確認する 高級神具11点セット 神棚の里 価格:6,556円(税込、送料別) |
を選びます。神棚も神具も、一度購入すれば何十年と使い続けるものです。
ぜひ、ご自身やご家族の暮らしに合ったものを選び、神様への感謝の気持ちを大切に育んでいただけたら嬉しく思います。
榊は本物?造花でもいい?
神棚をお祀りし始めると、多くの方が疑問に思うのが、「榊は本物じゃないとダメなの?」ということです。
結論から言うと、本来は本物の榊をお供えするのが望ましいとされています。
榊は一年を通して緑を保つ生命力の強い木であり、古くから神様が宿る神聖な植物として神事でも使われてきました。
そのため、神棚にも生の榊をお供えするのが正式なお祀りの形です。
しかし、近年では事情が変わってきています。
例えば、
・榊を販売しているお店が近くにない
・定期的に交換するのが難しい
・暑い時期はすぐに傷んでしまう
・長期間家を空けることが多い
など、ご家庭によって様々な事情があります。
そのような場合は、無理をして本物の榊にこだわる必要はありません。
現在では品質の高い造花の榊も販売されており、実際に神棚へお供えされているご家庭も増えています。もちろん、本物の榊をお供えできる環境であれば、その方がより丁寧なお祀りになるでしょう。
ですが、
「本物の榊を用意できないから神棚をお祀りしない」
という考え方になるよりは、造花であっても神様へ感謝の気持ちを持って毎日手を合わせる方が大切だと、私は思っています。
まとめ
ここまで、神棚に必要なものをご紹介してきました。
一番お伝えしたいことは、神棚は、立派さを競うものではない。ということです。
神棚や神具は、神様へ感謝の気持ちを形にするためのものです。高価な神棚や神具を揃えなければ、ご利益がないということではありません。
毎日神棚の前で手を合わせ、「今日も一日ありがとう。」そう感謝する時間こそが、神棚をお祀りする本当の意味だと私は思っています。
だからこそ、最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは、
- 神棚
- 御札
- 榊
- 水
- 米
- 塩
この基本を整えたら、完璧です。
これから神棚をお祀りする方へ
初めて神棚をお祀りする方は、神具を一つずつ揃えるよりも、神具セットを選んだ方が、大きさやデザインが統一され、買い忘れもありません。
私自身も、初めて神棚をお祀りする方には神具セットをおすすめしています。
▶ 現役神主おすすめの神具セットはこちら
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神棚選びで迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。
【現役神主が選ぶ】後悔しない神棚おすすめ5選|自宅は一社宮です | 神主の本音ブログ
また、神棚をお祀りした後に役立つ記事もご紹介しています。
- 【神主が解説】神社で貰ったお札の正しい置き場所。迷ったらこれでOK | 神主の本音ブログ
- 【神主が解説】神社で貰ったお札の正しい置き場所。迷ったらこれでOK | 神主の本音ブログ
- 現役の神職が神棚の祀り方を簡単に詳しく教えます。気をつけるコトは3つだけ。 | 神主の本音ブログ
神棚は、一度購入すると何十年も使い続けるものです。
だからこそ、ご家庭の生活に合ったものを選び、無理なく長くお祀りしていただけたら嬉しく思います。そして、神様への感謝の気持ちを忘れず、一日一日を大切に過ごしていただければ幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとう
良い1日を
