そろそろ御朱印を集めてみたいけど、マナーが不安という人へ。
まず安心してほしいです。御朱印を貰う時のマナーなんてありません。
ただ現場の神職として「これは正直困るな」と感じる場面が実際にあります。
この記事では、御朱印のもらい方の流れと、書く側の本音をご紹介します。
読んでおけば、次の参拝を気持ちよくでき、失礼なく御朱印をいただけるはずです。
御朱印のもらい方
初めての方のために、御朱印をいただくまでの流れをまとめました。
1. 先に参拝を済ませる
御朱印は、神様にお参りした証です。まずは神様へのご挨拶を済ませてから、御朱印をいただきに行きましょう。
2. 社務所へ行く
多くの神社では、社務所(授与所)で御朱印を受け付けています。
受付時間は神社によって違うので、気になる方は神社のホームページで確認しておくと安心です。
3. 御朱印帳を開いて渡す
書いてほしいページを開いた状態で、御朱印帳をお渡しください。(理由は、後ほど詳しく書きます)
4. 初穂料を納める
私が奉職している神社では、御朱印の初穂料は500円です。
金額は神社によって違いますが、300〜500円ほどのところが多いと思います。小銭を用意しておくと、受け渡しがスムーズです。
5. 書き終わるまで待って受け取る
書いている間は、社務所の近くで待っていてください。
私の神社は地方にあるので、どんなに待っても10分くらいです。うまい具合に人が入れ替わっていくので、長く待たされることはほとんどありません。
書き置きの御朱印とは
神社によっては、あらかじめ紙に書いてある「書き置き」の御朱印もあります。
私が奉職している神社にも書き置きの御朱印があり、お正月は書き置きのみの対応にしています。年末年始は、とにかく忙しいからです。
書き置きの御朱印は、持ち帰ってから御朱印帳に貼っておきましょう。
書く神主が困ること
ここからは、実際に御朱印を書いている私が、正直困っていることをお伝えします。
御朱印帳を閉じたまま渡される
地味に多いのがこれです。
閉じたまま渡されると、こちらで開いて「ここでいいですか?」と確認する作業が発生します。
1人なら問題ありません。ただ、混雑している時間帯は、この確認が積み重なって、かなり時間がかかります。
渡す前に、書いてほしいページを開いておくだけで、とても助かります。
御朱印帳が小さすぎる
まれに、超コンパクトサイズの御朱印帳を持ってくる方がいます。
もちろん、御朱印は丁寧に書きます。
ただ正直に言うと、書きにくいです。文字のバランスを取るのが難しく、朱印を押す位置にも気をつかいます。
つい、普通サイズの御朱印帳と同じ文字の大きさで書き出してしまうと、めちゃくちゃ焦ります。どうやってバランスを取るか、必死に考えて調整します。
もし可能であれば、一般的なサイズの御朱印帳を選んでもらえると、とても助かります。
どのサイズを選べばいいか迷っている方は、こちらを参考にしてください。

書き置きの御朱印を挟んだままにしている
御朱印帳の中に、書き置きの御朱印がたくさん挟まっている方がいます。
それ自体は問題ありませんし、私たち神職が直接困るわけでもありません。
ただ、糊付けせずに挟んだままの御朱印が、知らないうちにペラっと床に落ちていることがあります。
怒涛のように賑わう時間が過ぎたあとで、どこかの神社の御朱印が落ちていると、「え、誰の?」となります。
落とした本人も気づいていないことが多く、せっかくいただいた御朱印をなくしてしまうのは、悲しいことです。書き置きの御朱印は、持ち帰ったら早めに御朱印帳に貼っておきましょう。
混んでいるときこそ、御朱印帳を早めに出してほしい
これが一番伝わりにくいことかもしれません。
御朱印帳を持っている方には、こちらから声をかけます。でも、何も持たずに待っている方には、正直声をかけにくいです。
御朱印が欲しいのか、それとも別の用事なのか、迷ってしまいます。
そして、1人目に書き終えて御朱印帳をお渡しした瞬間、それを見て「あ、自分も」と御朱印帳を出し始める方がいます。
律儀に待っていただけるのは、ありがたいです。
でも、混雑していても、並んだ時点で御朱印帳を出しておいてもらえると、こちらもスムーズに動けます。
これは、私がやらかした話です。
忙しい時間帯に御朱印を書いていて、日付を間違えてしまったことがあります。
書き終えてから気づきました。
「あ、やっちゃった…」
一瞬で血の気が引いて、絶望しました。
そういうときは、参拝者の方に正直にお伝えして、間違えた箇所に紙を貼って直しています。
「申し訳ありません。日付を間違えてしまいました。」
「大丈夫ですよ。」
そう言ってくださる方がほとんどです。それでも、やっぱり落ち込みます。
よくある質問
御朱印帳を忘れてしまったら?
→ 書き置きの御朱印を用意している神社もあります。私が奉職している神社にも、書き置きの御朱印があります。
御朱印の初穂料はいくら?
→ 私が奉職している神社では500円です。300〜500円ほどの神社が多いと思います。
書き置きと、その場で書いてもらう御朱印は、どちらが良い?
→ どちらでも。
いただいた御朱印の意味は変わりません。書き置きの場合は、持ち帰って早めに御朱印帳に貼っておきましょう。
まとめ
御朱印のもらい方に、厳しいルールはありません。
ただ、実際に御朱印を書いている神職として、「かなり助かる」と感じることは確かにあります。
・先に参拝を済ませる
・御朱印帳は開いて渡す
・一般的なサイズの御朱印帳を使う
・書き置きの御朱印は早めに貼る
・混んでいるときは、早めに御朱印帳を出しておく
気軽に。でも、少しだけ気をつかっていただけると、十分助かります。
御朱印帳選びで迷ったら、こちらを参考にしてください。
ここまで読んでくださり、ありがとう。
良い一日を。

