
最近、初宮詣以外で神社に行く機会がありましたか?
人によっては厄祓いを受けた人もいると思いますし、ご家族で初宮詣を受けに行ったかもしれません。
様々な理由でご祈祷を受けるために神社に行くと思います。
御社殿で御祈祷を受け終わると、あなたの名前が書かれたお札やお守りなどの多種多様な受容品を受け取るはずです。
「御札ってどうすればいいのか」「どれくらい持っておくのべきなの?」と悩むと思います。
今回は現役の神職である筆者が、分かりやすくご紹介します。
あらゆるご祈祷で参拝者には、お清めした御札をお渡ししています。
その際に「今日から一年間お祀りしてください。御札は神棚がございましたら神棚に。もしなければ自分の目線よりも少し高い位置でお祀りしてください」と、ご案内しています。
神棚か自分の目線よりも上と設置している場所を指定しています。
※「天照皇大神宮」「氏神神社」「崇敬神社」の御札は、神棚の中に入れます。今回はこれら以外の御札の祀り方について紹介します。
御札の扱い方 神棚が無い場合は目線の上で祀る
当たり前のように自宅に神棚なんてありませんよね。
だいたい無いのが一般的だと思います。
まず神棚が無い場合は、自分自身の目線よりも高い位置でお祀りします。
時々、玄関の靴箱の上に置いてしまう人がいますが、それは避けるべきです。
神様の分身とも言える御札を目線を下げる位置だと、見下すような行為になるので良くないと考えられています。
ただし、玄関に置く用のお守り等は存在します。
次に立地や部屋の構造で難しい場合もあるかもしれませんが、南か東の方角に向くようにして、太陽の光が当たりやすくする状態にすると良いです。
「いや。無理だな」の人は、出来る範囲で明るく清潔にした状態にするように心掛けてください。
壁に設置する時の注意点は、御札を画鋲で刺さないことです。
テープか両面テープで貼り付けてください。
またシンプルな造りで御札立ても存在しているので、そこに置いてお祀りしておくのもアリです。
御札の扱い方 神棚の中で祀る派
筆者が奉職している神社では、神棚の中に御札を入れずに立てかけるように案内をしています。
地域や神社によっては、神棚の中に入れているところもあるそうです。
神棚の中で祀る派として大きな理由としては「やはり神様に祈るための存在であるから」だそうです。
ただ個人的には「天照皇大神宮」「氏神神社」「崇敬神社」の御札の祀る場所が決まっているので、厄払いや安産祈願などで受け取った御札はドコに入れるのか。そこが謎です。
御札の扱い方 神棚の外で祀る派
御札と言っても大きさも種類もバラバラです。もし神棚が大きいサイズなら空いているところに立て掛け、シンプルで小さいサイズなら神棚の横に並べるように祀るのが良いかと思います。
「右と左ならどっちが正解なのか」と悩むと思いますが、向かって右側が上位になるので右側のほうが良いかと思います。
別に左側でお祀りしたとしても間違いではないです。出来れば右側が相応しい。って感じです。
お札はどのぐらいの期間祀るの?
参拝者には「1年間お祀りしたら神社へお返しして下さい」と案内してますが、1年経たないうちに願いが叶うこともあります。
例えば、安産祈願や合格祈願などは、1年が経つ前に目に見えるかたちで結果が現れると思います。そのような場合は1年が経つ前に神社に返しても構いません。
いつ神社に持って行き御札をお返しするのか、そのタイミングは都合が良い日でいいです。神社は年中無休です。安産祈願の御札であれば、初宮詣の時でも全然構いません。
また「違う神社の御札なんだけど、それも一緒にお返ししてもいいのか」と悩みますが、特に問題ないです。しかし、寺関係のものは注意が必要です。受け入れ可能の神社も存在しますが、断られる可能性が非常に高いです。
”古札箱”と呼ばれる古い御札やお守り等を入れる回収箱に寺のモノが入っていると、ブチ切れ案件になります。
基本的には神社に持ち込めるのは神道に関するものだけと覚えていてください。
御札の扱い方 まとめ
「受けっ取った御札は神棚に。もし神棚がなければ自分の目線よりも高い所でお祀りしてください」
ネットで調べて読み比べていくと、バラバラの主張をしていることがあります。どっちを信じれば良いのか分からなくなるので、ご祈祷を受けた神社の案内どおりにすれば安心です。
ご祈祷を終えた時に詳しく質問したい場合でも神主さんが丁寧に答えてくれます。
神道に唯一無二の正解は存在しません。各神社には、その土地に根付いた考えがあるので、そのやり方に従うことが一番良いです。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
良い一日を。