【現役神主が解説】神社の正しい参拝方法。これだけ知ればOK+NG行動

神社のこと

神社の参拝方法って、「これで合ってるのかな」と不安になりますよね。

実際に境内で掃除している最中に参拝者を見てみると、かなり多くの参拝者が手探りで参拝しています。

でも、最初にこれだけ伝えさせてください。

完璧に出来ている人は、ほとんどいません。

それでも大丈夫です。

神主として一番大事だと思っているのは、「ちゃんと神様に向き合っているかどうか」です。

今回は現役の神主である筆者が、事前に知っておきたいお参りの基本作法や豆知識をご紹介します。

神社の参拝方法 参拝の基本の流れ

細かいことは一旦置いておいて、まずはこの流れだけ覚えれば十分です。

① 鳥居で一礼
② 参道は端を歩く
③ 手水で清める
④ お賽銭
⑤ 二礼二拍手一礼

これは現在の一般的な参拝の形で、神社本庁でも示されている基本です。

ただ、その参拝方法が全国どこでも同じってことではありません。

日本には八百万の神々がいるので、神社や地域によっても特色があります。ですので、当たり前だと思っていた作法が、他のところでは通用しないこともあります。

神主として日々見ていると、参拝にはハッキリと差が出ます。

例えば
・作法は完璧だけど、流れ作業の人
・少しぎこちないけど、丁寧に手を合わせている人

どちらが良いか。圧倒的に後者です。

これは断言できますし、実際に見ると分かってしまいます。

神社の参拝方法 鳥居をくぐる前に一礼をする

神社と言えば鳥居のイメージが強いと思います。

鳥居は神様がいる場所外の世界を分ける境界の役割をしていると言われています。

鳥居をくぐると神様の領域です。

一礼するのは
「お邪魔します」という気持ちで。

帰る時に振り返って一礼するのも同じで、
「ありがとうございました」という気持ちで一礼を。

取引先を訪問する際に失礼な態度はしないですよね?そのような気持ちで一礼しましょう。

もしかしたら、するのが恥ずかしいと思う人もいるかもしれません。

全然気にしないでください。

多くの参拝者が一礼しない中、綺麗な一礼する参拝者を見かけると、素直に「あの人、お辞儀が綺麗」と思いますし、「アッ神道に精通している人かも」と、こちらも自然と気持ちが引き締まります。

神社の参拝方法 参道を歩く時は端っこを歩く

参道の真ん中を「正中(せいちゅう)」と呼びます。

真ん中の空間を神様の通り道だと考えられています。だから、端っこを歩きます。鳥居をくぐる時は、真ん中で一礼するのではなく、左右のどちらかに寄ります。

ただ本音を言うと、 混んでいる時に無理に避けなくても大丈夫です。

大事なのは、「意識しているかどうか」です。

神社の参拝方法 参道を歩く時は端っこを歩く

参拝の前に手水をするのは、単なるマナーではありません。

これは 「心と体を整える行為」です。

御拝殿に近づくと、手と口を清める御社殿の近くに、手と口を清めるための手水舎が見えてきます。

さて手水舎をなんて読みましたか?
実は「てみずしゃ」と読むのが、神社界としては正しい読み方になっています。

お清めせず穢れたまま参拝してしまう参拝者が最近増えていますが、必ず手と口清めましょう。

柄杓あり・なしで作法が変わりますので、それぞれ簡単に説明します。

柄杓ありの場合

  1. 落ち着いた心で、一礼する
  2. 左手を清める
  3. 右手を清める
  4. 右手に持ちかえて左手に水を溜め、口を清める
    (※直接口を柄杓に付けない)
  5. もう一度、左手を清める
  6. 柄杓を手前に傾け、持ち手部分を清める
  7. 柄杓をもとの位置に戻す

柄杓なしの場合

  1. 心を落ち着かせ、一礼する
  2. 両手を出し、手を清める
  3. 両手で水を受ける
  4. 口を清める
  5. 両手を清める

上記が基本的な手順になります。

以上を1杯の水で済ませるのが美しい所作だと言われます。ここを丁寧にやるだけで、参拝の空気が変わります。

近年の神社界では、手水舎への取り組みが積極的になっており、色鮮やかな手水舎がSNSで大きな反響が出ている神社もあります。撮影してそのまま手と口を清めてもらいたいです。

神社の参拝方法 お賽銭を納める金額は?

お賽銭箱の上に鈴がある場合は、鈴を鳴らします。

その音色で、祓い清め、神様にご自身の存在を知らせるという意味があると言われてます。

お賽銭の語呂合わせを気にする人もいますが、ソレに関しては否定派です。

有名占い師やスピリチュアル系インフルエンサーが色々と紹介していますが、単なる語呂合わせで、彼らが勝手に言っているだけのマナーです。

ここで大事なのは「日々の感謝」です。

正直に言うと、お賽銭は神社にとって大切なものです。ただ金額に決まりがあるわけではありません。

無理に高額である必要はありませんが、「ありがとうございます」という気持ちを込めていただくことが何より大切です。


神社の参拝方法 「二礼二拍手一礼」

お参りの基本作法は二礼二拍手一礼ですが、神社によって拍手が多いところも存在しています。

1.二礼
姿勢を正して、90度の深いお辞儀を2回行う

2.二拍手
胸の高さで右手を少し引いて2回叩きます

3.手をきちんと合わせ、心を込めて祈る
(最近手を合わせたまま、お辞儀をする参拝者が増えています)

4.一礼
再び姿勢を正して深いお辞儀をする

多くの神社には、やり方を教えてくれる看板があるので、それに従うと良いです。


神社に奉職していると、
近くの幼稚園の子どもたちが散歩でお参りに来ることがあります。

小さな手で一生懸命に手を合わせている姿は、
作法がバラバラでも、とても丁寧に見えるんです。

正直に言うと、そういう参拝の方が印象に残ります

神社の参拝方法 その他よくあるマナーの疑問

ここからはお参り前に知っておきたい豆知識やマナーをQ&A方式でお伝えします。

御朱印はいつもらえばいいのか

参拝した後にいただくようにしましょう。

当然ですが、御朱印は記念スタンプではありません

お参りしてから御朱印を書いてもらうのが一番良いです。受付の時間に限りがありますし、担当者が不在などで授与できない場合もあります。

行きたい神社のHPを事前に確認しておくのが一番良いです。


引いたおみくじはどうするか

専用の結び台が用意されている場合は、そちらに結ぶようにしてください。

おみくじを結んでもよい木があるなら、必ずそちらで結んでほしいです。時々、変なところに結んでいく参拝者がいます。

シンプルに迷惑なので止めてほしいです。

おみくじの吉凶だけを判断すのではなく、書いてある内容も読んで、その後の生活の指針として役立てていってほしいです。

実は持って帰ってもいいです。

ときどき読み返すのも良いとされ、筆者は持って帰る派です。

お守りを買うタイミングは?

参拝した後にいただくようにしましょう。

お守りはいくつも持っていていいの?

問題ありません

「たくさん持っていると神様同士がケンカしてしまうのでは?」と言われます。

でも気にする必要はないです。

日本には八百万(やおよろず)の神様がいらっしゃると考えられているので、それぞれの「ご神徳」で守ってくれるので、いくつ持っていても構いません。

古いお守りの返し方は

一年間ご加護を願ったお守りは、お焚き上げをしてもらいましょう。

上記の案内が神社で言われる一般的な案内ですが、一年以上経っていても身に付けていても問題はありません。

その場合は自分の中で「このお守りは役目を終えた」と感じた時に、感謝の気持ちを込めてお参りに行き、神社にお返ししましょう。

参拝時の服装に決まりはあるか

厳格な決まりはありません。

気軽にお参りする場合は、気にすることはありません

ところが、神社でご祈祷を受ける時は注意が必要です

特にお宮参りや七五三などのお参りで、神聖な場所である御社殿でご祈祷を受ける場合は、スーツや着物など、できる限り正装をすべきです。サンダル履いてラフな服装だと軽蔑されます

もし気になる場合は、ぜひ読んでみてください。

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もちろん経済的状況で仕方ないです。しかし、おしゃれにラフな服装してサンダル履いたら最悪です。神社によっては、お断りを受ける場合か怒られることもあります。

いい大人がみんなの前で怒られるのは、本当に最悪な状況です。

特に夏の時期だとサンダル履いてくる参拝者が増えるので注意してください。

神社の参拝方法  まとめ

どうだったでしょうか?

人によっては、一年に2・3回しか神社に行かない人もいますが、もっと気軽に訪れても良い場所なので、来てください。

個人的には、実際にご祈祷を受ける時だけ服装に気を付けてもらえば、大丈夫です。

神社に立っていると、
不思議と目に入る方がいます。

作法が完璧というわけではないのに、
丁寧に手を合わせている——ただそれだけで、印象に残るんです。

作法に自信がなくても大丈夫です。
少しだけ意識を向けるだけで、参拝はちゃんと変わります。

ここまで読んでくれてありがとう

良い一日を

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