「神棚を祀りたいな」
そう思って楽天市場を開いてみると、何百種類もの神棚が並んでいて、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
本当にどれを選べばいいか悩みますよね。
神棚は毎年買い替えるものではありません。
一度お祀りすると、何十年、何世代にもわたって家族を見守っていただく大切な場所になります。
だからこそ、価格だけで選んでほしくないんです。
私は神職として神社に奉職し、自宅でも神棚をお祀りしています。
神棚を選ぶ基準は、人それぞれです。
それでも、現役の神職として一番お伝えしたいことがあります。
「毎日、自然と手を合わせたくなる神棚を選ぶこと」
これが、何よりも大切です。
この記事では、
・神主が神棚を選ぶ基準
・神棚選びで失敗しないポイント
・本当におすすめできる神棚4選
をご紹介します。
神棚選びで後悔したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
神主が神棚選びで一番大切にしていること
「神職だから、自宅にも大きくて立派な神棚をお祀りしているんでしょう?」
そう思われることがあります。
確かに、代々神社を守ってきた神職の家では、立派な神棚をお祀りしていることも少なくありません。
でも、私は違います。
私は神社の家系ではなく、ごく普通の一般家庭で育ちました。神職になる前は、民間企業で働いていた元サラリーマンです。
だからこそ、「今の家で神棚をお祀りする難しさ」もよく分かります。
実際に私が自宅でお祀りしているのも、昔ながらの大きな三社宮ではなく、小さくシンプルな一社宮です。
神社で、天照皇大神宮(神宮大麻)と氏神様のお札をいただいたときに、一緒に授与していただいたものです。
もちろん、神職として理想を言えば、天照皇大神宮・氏神様・崇敬神社のお札を並べてお祀りできる三社宮は、とても素晴らしい神棚です。
でも、今の住宅事情では大きな神棚を置くスペースを確保するのが、非常に難しいご家庭も多いと思います。
だから私は、立派さよりも「無理なく続けられること」を基準に神棚選びをすべきだと思っています。
神棚は、誰かに見せて自慢するためのものではありません。
神様へ日々の感謝を伝え、毎日自然と手を合わせるための場所です。
せっかく神棚を買っても、
「大きすぎて部屋に合わない」
「生活の邪魔になってしまう」
これでは、本来の目的から離れてしまいます。
だからこそ、皆さんの暮らしにも自然と馴染んで、毎日手を合わせたくなる神棚をおすすめしています。
神職が絶対に譲れない条件
神棚なら、何でも良いわけではありません。
個人的に唯一譲れない条件があります。
それは、神棚が木製であること。
最近はプラスチック製の神棚やインテリア雑貨のような神棚も販売されています。
そもそも神棚は神様をお祀りする大切な場所です。
神職としての立場で言えば、昔から神社の建物にも使われてきた木材を選んでほしいと思います。
やはりおすすめなのは、檜(ひのき)です。
なぜ神棚にはヒノキが使われるの?
檜は、耐久性や防虫性に優れた日本を代表する建築材です。
伊勢神宮の社殿にも檜が使われていますし、世界最古級の木造建築として知られる法隆寺も、檜で建てられています。
知り合いの大工さんからは、「法隆寺の修理では、昔のヒノキ材の多くが、そのまま再利用されたんだよ」と聞いたことがあります。
檜は、切ったら終わりの木ではありません。伐採したあとも、長い年月をかけて強くなっていくと言われています。
何十年もお祀りする神棚に、昔から檜が選ばれてきたのは、こうした理由があるからです。
神棚をお祀りする人は思っている以上に多い
私が奉職している神社では、以前、「神棚をお祀りしたい」というご家庭に向けて、小さな神棚を数量限定で授与したことがあります。
条件は天照皇大神宮(神宮大麻)と氏神神社のお札をお祀りすることでした。
いざ募集を始めると、思っていた以上に多くの方がお申し込みくださいました。
実は、私の自宅の一社宮も、このときにいただいたものです。
申し込みの多さを見て、
「神棚に興味はあるけれど、何を選べばいいか分からない」
「みんなはきっかけが欲しかっただけなんだ」と、そんな方が本当にたくさんいるんだと実感しました。
だからこそ、この記事では、本当におすすめできる神棚だけをご紹介します。
神職がおすすめする神棚4選の選定基準
今回ご紹介する神棚は、「売れている商品」というだけで選んだわけではありません。
私が重視したのは、次の5つです。
・木製であること(できればヒノキ)
・今の住宅に馴染むデザイン
・お札を丁寧にお祀りできること
・長く使える品質
・初めてでも後悔しないこと
価格だけではなく、「何十年も神様をお祀りできるか」という目線で選びました。
4つの神棚を比較
まずは、4つの神棚を表で比べてみます。迷ったら、「向いている人」の欄から選んでみてください。
| 神棚 | 形 | 材 | サイズ | 価格の目安 | 向いている人 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 神棚の里「神楽」 | 箱宮(引き出し付き) | 国産ヒノキ | 幅45×高さ37.5×奥行13.5cm | 約25,000円 | 初めて神棚をお祀りする方。置いても壁に掛けても使いたい方 | ★★★★★ |
| 神棚の里「Kaede」 | 棚板タイプ(宮形なし・壁掛け) | 木製 | 幅45×高さ11×奥行12cm | 約11,000円 | 賃貸・マンションで、壁にすっきりお祀りしたい方 | ★★★★☆ |
| 木曽ひのき 屋根違い三社宮 | 三社宮 | 木曽ヒノキ | 中央の内寸幅11.5cm | 約36,000円 | 新築・新居を機に、本格的にお祀りしたい方 | ★★★★★ |
| ひのき 一社宮(中神明) | 一社宮(神具7点付き) | ヒノキ | 高さ41cm(高さ31cmまでのお札が入る) | 約11,000円 | 予算を抑えて、リビングにすっきりお祀りしたい方 | ★★★★★ |
※価格は2026年11月時点の楽天市場の目安です(4つとも送料無料)。最新の価格は各商品ページで確認してください。
初めて神棚をお祀りする方へ
神棚の里「神楽」
現役神職のおすすめ度:★★★★★
神棚を初めてお祀りする方には、この神棚をおすすめします。
国産檜を使っていて、今のリビングにも自然と馴染むデザインです。
幅45cm・高さ37.5cmと、置いても壁に掛けても使いやすい大きさです。
神棚は、一度買うと何十年も使うものです。
「安いから」ではなく、「毎日自然と手を合わせたくなるか」を基準に選んでほしいと思います。
賃貸・マンションにおすすめ神棚
神棚の里「モダン神棚 Kaede」
現役神職のおすすめ度:★★★★☆
「賃貸だから」と、お札をそのまま棚に立て掛けておくよりも、小さくても神様のための場所を作ることをおすすめしています。
Kaedeは、お社(宮形)のない「棚板タイプ」の神棚です。幅45cm・高さ11cmの木の板を壁に掛けて、その上にお札をお祀りします。
大きな神棚を置くスペースがないご家庭でも、無理なくお祀りできます。
木製ならではの温もりがあり、神様の場所としての雰囲気も十分です。
お社の付いた神棚を想像していると、届いてから「思っていたのと違う」となるかもしれません。商品ページの写真で、形を確認してから選んでください。
「マンションだから大きな神棚は置けない」「壁にすっきりお祀りしたい」という方には、とても選びやすい神棚です。
本格的な三社宮が欲しい方へ
木曽ひのき 屋根違い三社宮
現役神職のおすすめ度:★★★★★
昔ながらの本格的な神棚を探している方には、屋根違いの三社宮がおすすめです。
三社宮は、
・中央:天照皇大神宮(神宮大麻)
・向かって右:氏神神社のお札
・向かって左:崇敬神社のお札
という、昔からの一般的なお祀りの形に対応しています。
神職として理想を言えば、やはり三社宮は美しく、神棚として完成された形だと思います。
木曽檜を使っていて、木目の美しさや香りも魅力です。
新築や新居をきっかけに、本格的な神棚をお祀りしたい方には、自信を持っておすすめできます。
私自身は住宅事情から一社宮をお祀りしていますが、十分なスペースがあるなら、三社宮はとても美しいお祀りの形です。
一社宮を考えている方へ
ひのき 一社宮
現役神職のおすすめ度:★★★★★
最初に「神職だから立派な神棚を祀っている」というイメージについてお話ししました。実際の私の自宅の神棚も、三社宮ではなく一社宮です。
一社宮をおすすめする理由は、とてもシンプルです。
「今の暮らしに無理なく馴染んで、毎日自然と手を合わせられるから」
もちろん、理想を言えば三社宮です。
でも、住宅事情や設置スペースを考えると、一社宮は決して妥協ではありません。
この神棚は檜製で、高さ31cmまでのお札が入ります。神具7点も付いているので、届いたその日からお祀りを始められます。
・初めて神棚を買う方
・リビングに違和感なくお祀りしたい方
・予算を抑えつつ、本格的な形の神棚がほしい方
こんな方に、自信を持っておすすめできます。
一番大切なのは、神棚の大きさではありません。
毎日、神様へ感謝を伝えられる環境をつくることだと思っています。
神棚選びのよくある質問
一社宮だと、神様に失礼になりませんか?
失礼にはなりません。私の自宅の神棚も一社宮です。
一社宮の場合は、天照皇大神宮(神宮大麻)を一番手前にして、その後ろに氏神様、崇敬神社のお札を重ねてお祀りします。
大切なのは、神棚の大きさではなく、毎日手を合わせることです。
賃貸で、壁に穴を開けられない場合は?
壁掛けにこだわらず、置き型の神棚を本棚やタンスの上など、目線より高い場所にお祀りする方法があります。
お札の置き場所の考え方は、こちらで詳しく書いています。

お札は、どこでいただけばいいですか?
まずは、お住まいの地域の氏神様の神社でいただくのが基本です。
神社によっては、私の自宅の神棚のように、お札と一緒に小さな神棚を授与していることもあります。神棚を買う前に、一度、自分の氏神様の神社となる神社の神主さんに聞いてみるのもおすすめです。
まとめ
神棚選びで一番大切なのは、立派さでも価格でもありません。
「毎日、自然と手を合わせたくなるかどうか」
これが、現役神職として一番お伝えしたいことです。
もし迷ったら、比較表の「向いている人」から選んでみてください。
神棚を選んだら、次は「どこにお祀りするか」も気になると思います。

必要な神具が分からない方は、こちらもご覧ください。

扉を開けておくか閉めておくか迷う方は、こちらへ。

ここまで読んでくださり、ありがとう。
良い一日を。

