神棚はどこに祀る?場所・向き・高さの基本と置いてはいけない場所【現役神職が解説】

神棚のこと
スポンサーリンク

明るくて清潔で、目線より高い場所。

これが、神棚を祀る場所の基本です。

ただ、これだけだと分かりにくいと思うので、この記事では現役の神職が、具体的なOK・NGを解説します。

一般のご家庭では、家族が集まるリビングにお祀りするケースが最も多いです。

この記事で分かること

・神棚の祀り方で、最低限守りたい3つのこと
・神棚を置かない方がいい場所
・仏壇と同じ部屋や、クローゼット・下駄箱の上に祀ってもいいのか
・神棚はどこで買えばいいのか

スポンサーリンク

神棚の祀り方で最低限守りたい3つのこと

ネットで神棚について調べてみると、守らないといけない決まり事がたくさん出てきて、面倒に感じるかもしれません。

そこで今回は、最低限守りたいことを3つだけお伝えします。

① 目線より少し高い場所にお祀りする
② できるだけ明るく清潔な場所で、南向きか東向きにお祀りする
③ お札に画鋲を刺さない

① 目線より少し高い場所にお祀りする

神棚を祀るのに、すべての条件がそろった完璧な場所を見つけるのは、簡単ではありません。

特に賃貸の場合は、壁や天井に穴を開けるのは難しいと思います。

そのような場合でも、最低条件として、神様を見下ろさない高さを意識してください。

人の目線より低い位置にお祀りすると、神様を見下ろす形になってしまうからです。

私がご祈祷でお伺いするのは、ご高齢の方のお宅がほとんどです。皆さん、神棚を祀るときの決まりをきちんと守っていらっしゃいます。

20代の若いご夫婦のお宅にお伺いしたことがあります。

そこにあったのは、昔ながらの神棚ではなく、モダンで簡素なデザインの神棚でした。

それでも、目線より高い位置にお祀りするなど、祀るときの決まりはしっかり守られていました。

神棚の形が変わっても、大切なのは祀り方と神様を敬う気持ちだと感じた出来事です。

最近は、こうしたモダンな神棚も増えています。賃貸で壁や天井に大きな穴を開けられない方には、壁掛けタイプの神棚がおすすめです。

工事は不要で、穴が目立ちにくい細いピンに引っ掛けて設置できるものもあります。ピンを刺すのは壁で、お札に刺すわけではありません。耐震性のある商品を選べば、地震のときの落下も防げます。

実は私も今は賃貸に住んでいるので、こうした壁掛けタイプの神棚をお祀りしています。


賃貸や新しい住まいでも、気軽に始められます。気になる方はチェックしてみてください。

② できるだけ明るく清潔な場所で、南向きか東向きにお祀りする

神棚には一般的に、次のお札をお祀りします。

・神宮大麻(天照皇大神宮)
・氏神神社のお札
・崇敬神社のお札

中でも神宮大麻は、皇祖神である天照大御神のお札です。

そのため、昔から太陽の光が入る明るい場所が良いとされ、神棚の正面が南か東を向くのが理想とされています。

また神様をお祀りする場所なので、ホコリがたまりにくく、清潔に保てる場所を選んでください。

とはいえ、今の住宅では、間取りの都合で南向きや東向きにできないことも珍しくありません。

その場合は、無理をする必要はありません。

向きよりも、神様を大切にお祀りする気持ちの方が大切です。目線より上で、できる限り明るい場所にお祀りすることを優先してください。

③ お札に画鋲を刺さない

神棚がない場合でも、お札だけを壁にお祀りすることはできます。

その際も

・目線より高い場所
・できる限り明るい場所

を選ぶことを意識してください。

そして、お札は両面テープやお札立てなどを使ってお祀りすることをおすすめします。

お札は、神様の御神威が宿る大切なものです。神様の分身ともいえるお札に画鋲を刺すことは、避けてください。

神棚の祀り方をすべて守ろうとして、日常生活が不便になってしまっては元も子もありません。

神棚を用意している時点ですごいことですし、できる範囲で十分です。

神棚を置かない方がいい場所

神棚は、神様をお祀りする場所です。

そのため、次のような場所は避けるのが一般的です。

・トイレの近く
・暗くてジメジメした場所
・目線より低い場所

どれも「明るくて清潔で、目線より高い場所」という基本と反対の場所です。

特に目線より低い場所は、神様を見下ろす形になってしまうので避けてください。

こんな場所に神棚を祀ってもいい?

仏壇と同じ部屋でもいい?

仏壇があるご家庭からは、「神棚と仏壇を同じ部屋に祀ってもいいですか?」という質問をいただくことがあります。

結論から言えば、同じ部屋でも問題ありません。

実際に、私が奉職している地域でも、神棚と仏壇を同じ部屋にお祀りしているご家庭はあります。

ご年配の方のお宅では、仏壇は仏間に、神棚は家族みんなが集まるリビングに、というご家庭が多いです。

若い世代のお宅だと、そもそも仏間がなく、シンプルな仏壇とスタイリッシュな神棚が同じ空間にお祀りされているご家庭もありました。

クローゼットや棚の上でもいい?

事情があって、クローゼットや食器棚の上を利用して神棚を設置しているご家庭を、見かけることもあります。

設置場所として大きな問題になることは少ないですが、気をつけたいのは、神棚のすぐ下にある収納を頻繁に開け閉めすることです。

もちろん、「開け閉めをしてはいけない」ということではありません。

ただ神様をお祀りしている場所の真下で、何度も勢いよく開け閉めするより、「神様をお祀りしている場所だから、少し配慮しよう」という気持ちを持つことは、大切だと考えています。

理想は、きちんとした場所を整えることです。

それが難しくても神様を敬う気持ちを忘れずにお祀りすれば大丈夫です。

下駄箱の上にお札を祀ってもいい?

お伺いしたお宅で、下駄箱の上にお札がそのまま立て掛けてあるのを見かけたことがあります。

そのときは「お札の祀り方って普通は知らないよな」と思うくらいで、すぐに何かお伝えすることはありませんでした。

ただ、私は玄関に神棚や通常のお札をお祀りすることは、おすすめしていません。

玄関は家族だけでなく、多くの人が出入りする場所です。

古くから、良いものも悪いものも出入りしやすい場所と考えられてきました。

また、下駄箱の上は自然と目線より低い位置になることが多く、神様を見下ろす形になりやすい点も気になります。

そのため、神棚や神宮大麻などをお祀りする場所としては、リビングなど、目線より高く、明るく清潔な場所をおすすめします。

ただし、玄関にお祀りすることを前提とした厄除けや家内安全のお守りなどは、例外です。

神棚はどこで買う? 一番大切なのはお札

社務所では、こんなご相談をよくいただきます。

「神棚を祀りたいんですけど、どうすればいいですか?」

「どこで買えばいいですか?」

そのときは、こうお答えしています。

「神社で神棚をご案内することもできますし、近くのホームセンターで購入することもできます。費用を抑えたいなら、ネットでも大丈夫ですよ。」

そして、必ずお伝えしているのが、

「一番大切なのは、その神棚にお祀りするお札です。」

ということです。

神棚の種類にもよりますが、お札は次のようにお祀りします。

・真ん中:天照大御神のお札(神宮大麻)
・向かって右:氏神様のお札
・向かって左:崇敬神社のお札

「お札がなければ、神棚はただの箱ですね~」

と、冗談まじりにお伝えすることもあります。

お札を毎日きちんとお祀りしたい方は、神棚を用意するのも一つの方法です。これから神棚を用意する方は、選び方や必要な神具もあわせてチェックしてみてください。

→ 【現役神職が選ぶ】後悔しない神棚おすすめ4選|自宅は一社宮です | 神主の本音ブログ

→神棚に必要なもの一覧。神具は何を揃えればいい?現役の神職が解説 | 神主の本音ブログ

神棚の祀り方 まとめ

最後に、神棚の祀り方の基本をおさらいします。

・目線より少し高い場所にお祀りする
・できるだけ明るく清潔な場所で、南向きか東向きに
・お札に画鋲を刺さない
・トイレの近く、暗くジメジメした場所、玄関は避ける

神棚を丁寧にお祀りすることは、神様への敬意を表すことでもあります。

そのため、できる範囲で基本的な作法は大切にしていただきたいです。

ただ「すべてを完璧に守らなければ、ご利益がなくなる」ということではありません。

住宅事情や家族構成は、ご家庭ごとに違います。

無理をして生活が不便になるよりも、神様を敬う気持ちを持って、家族みんなが納得できる形でお祀りしてください。

神棚をお祀りし始めると「扉は開けたままでいいの?」という疑問もよく出てきます。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
神棚の扉は開ける?閉める?現役神主がおすすめの祀り方を解説 | 神主の本音ブログ

ここまで読んでくださり、ありがとう。

良い一日を。

タイトルとURLをコピーしました