ブラジルを旅行で気になるのは治安ですね。
とりあえずネットで調べてみると、”ファベーラ”と呼ばれる貧困街は、ギャング達が仕切っていて超危険。
観光地でさえ注意が必要と紹介されています。
ポイント
ダサい服装で観光
何に気を付ければいいのか分からないですよね。
現地で暮らしていた経験を元に、ブラジルの治安事情や防犯対策をご紹介します
観光客の我々は絶好のカモです。
”日系ブラジル人”になりきって、ブラジル旅行を楽しむべきです
「いやいや。ブラジルより結構危ないところ行ったことがあるから大丈夫」って思った方もいるかもしれません。
でも一瞬たりとも危険な目に合わない自信がありますか?
またブラジル旅行で、欠かせない持ち物って分かりますか?コレだけ持って行けば後悔しない品も簡単にまとめました。少しでも気になるなら是非読んでね↓↓
あなたは海外にどれくらい行っていますか?
個人的な定義ですが、5回以上の海外旅行したことあるなら、海外旅行の上級者だと思ってます。
今回は主に海外旅行経験が少ない人やブラジル旅行が初めての人を意識した記事となっています。
ブラジル旅行 ブラジルは危険
日本と同じ感覚だと危険です。
日本の常識なんて通用しないことが沢山です。
外務省の海外安全ホームページではブラジルの治安を4段階のレベルで
「レベル1:十分注意してください」と警告しています。海外安全ホームページ: 危険・スポット・広域情報 (mofa.go.jp)
そして
”大都市に限らず、殺人、強盗等の凶悪犯罪が発生しているので、渡航時には十分注意してください”と注意喚起しています。
「いや、レベル1って実際どんな感じなのよ笑」って思いませんか?
ブラジル政府によると、コロナ禍以降に凶悪犯罪が増えていき、殺人事件で犠牲になる確率は日本の約100倍で、計算上は10分間に1人が殺されている状況の国です。
また国連薬物犯罪事務所(UNODC)データ国連薬物犯罪事務所 | (un.org)が発表した最新の情報で垣間見ることが出来ます。
- 2021年(データ参照期間)だけで、4万5562件の殺人を記録している
- 殺人率は人口10万人あたり22・38件となり、この数字は世界平均の5・8件と比較してほぼ4倍の殺人率となっている
- ブラジル警察によると、2021年だけでレイプに関する通報が66.020件と発表。しかし、報復の恐れを気にして、実際の被害者は件数以上だと考えられている。(一部抜粋)
これが”治安レベル1”の国です。
特に観光客らが最も狙われやすいのは、両替所や銀行のATMを出た直後です。
犯罪者は一般人のフリをしながら、襲える人物を探していることが多いです。
入店する時は警戒し、下ろした(両替した)お金は、一歩も移動せずに即座に財布にしまうべきてます。
常に人通りが多いところに移ります。
でも何の変哲もない路地とかでもひったくりや強盗は発生しています。
では、どのような対策をすれば良いのか?
ブラジル旅行 ブラジルでの防犯対策
- スラム街には絶対に近づかない
- 夜は極力出歩かない
- 交通機関でも警戒する
- 服装はダサく
- 海外保険は絶対に入る
1 スラム街には絶対に近づかない
不衛生な地域は貧困層、犯罪、暴力沙汰が多い地域だと言えます。
観光地となっているスラム街(ファベーラ)も、絶対に行ってはダメです。
観光地だと紹介されていても、トラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
見極め方
・赤レンガがむき出しのままの建物が入り乱れた状態で密集している地域。
・山の斜面に無造作に建ち並んでいる場所

2 夜は極力出歩かない
夜になると危険性がアップします。
本当に想像以上に治安は悪化します。人が多いバーやクラブ、風俗街など夜遊びスポットが集中している地域でも油断大敵です。
男性一人で歩くだけでも危ないのに、女性が夜道を歩くなんて言語道断です。
どうしても出歩きたい場合
- 一人の場合は常に周囲に気を配る
- 歩きスマホは絶対にしない。
- 出来る限り最短で明るい通りを選ぶ
- タクシーやUber を利用する
- 異変を感じたら店舗に入る
3 交通機関でも警戒する
スマホは必ずカバンの中にいれておく。
周りを見渡せば男性も女性も使っていますが、地元民だからできる技で、彼らは何度盗られた経験をしています。
屈強の男性はドア近くで使用し、女性は車両の中心で使用することを見かけます。そして彼女らはカバンの中か谷間・下着に挟んで防犯対策をしています。
いつもの癖で後ろポケットに財布を入れてしまう人は、残念な思いをしちゃいます。
後ろポケットに入れてもいいのは、小銭かダミーの財布だけです。
どうしても使いたい場合
- 捕られる覚悟がある人のみ車両の真ん中で使用する。
- 店舗の中やトイレで使用する。
あなたはスマホを触っていないと落ち着かないタイプですか?
旅の思い出にインスタ映えの為に写真撮りたくなるけど、安易に外出中にスマホを使うのは警戒して下さい。
男女関係なく悪い人は盗るタイミングをずっと待っています。
・バスの場合
電車よりマシです。
ただ窓は開けたままの使用は絶対にダメです。寝るのも控えて下さい。
盗めるチャンスがあったら隣の人が盗みます。時にはナイフや拳銃を持って乗車してきて、財布やスマホを差し出すよう要求してくることもあります。
・タクシーの場合
外部からの盗難被害の可能性は低くくなります。
今度は運転手との問題が発生します。ぼったくりをしてくる可能性もありますし、高額なチップを要求される可能性もあります。
・ウーバーの場合
来るのは日本のような商業用の乗り物ではなく、プライベートで使用している車が来ます。
恐らく乗り物の中で一番ブラジル感を味わえ、友達の車に送迎してもらう感覚です。料金もタクシーと比べると安いです。
いったんまとめ
・公共交通機関を利用する際は小銭を用意。
・決して大切なクレジットカード類や大金を一緒にしない
・電車やバスは小銭。タクシーやウーバーはカード払いと使い分けるべき。
ブラジル旅行 ダサい服装
思いっ切りオシャレした服装は危険です。
銀座のような観光地なら多少のオシャレしても良いですが、基本的に敷地内でやるべきです。
あなたが強盗犯だったら、どのような人物をターゲットにしますか?
周りと浮いてて明らかに金目のモノを持っている人から狙いますよね?財布やスマホは必ず前ポケットに入れるようにしてください。
よく「カバンは前に。」と紹介されていることが多いですが、お出掛けする際は手ぶらに近い状態が良いと思います。
日本人の持っている荷物は品質が良くオシャレです。何気ないモノでも目立つ恐れがあります。
・あなたが男性の場合
安いビーチサンダルに使い古したTシャツと半ズボンの恰好で。深夜にコンビニに行くような格好をイメージしてください。
あと男性は絶対に知っておくべき事があります。
ブラジル人男性のほぼ100%が前髪を上げるヘヤースタイルです。
つまり、前髪を下ろしていると観光客だとバレます。日本と同じようなヘヤースタイルで過ごしてトラブルに合いませんでしたが、常に誰からか見られているような感覚はありました。
男性旅行者は注意点です。

・あなたが女性の場合
空港で見かけた服装を参考にしてください。恐らく彼女らのMAXのおしゃれ姿です。
たいていはナチュラルメイクが多いですし、アクセサリー等もあまり身につけていないはずです。
重要な人に会う場合やパーティーなどのTPOは大切ですけど、日本といつも通りだと危険です。
オシャレも日本とブラジルでは異なってきます。肩の力を抜いた格好で日系人になりきるようにしましょ。
いったんまとめ
・男性なら深夜のコンビニ行くような服装
・女性ならナチュラルメイクでシンプルな服装
・TPOに合わせた服装選びは大切。でも警戒は絶対に忘れない。
・逃げやすいようにシューズがオススメです。
筆者は近所で買い物をする時はビーチサンダルでしたが、お出かけをする際はNew Balanceを履いていました。
大きな理由は事件やトラブルが発生した時に走って逃げれるようするためです。
オシャレは二の次で防犯対策のほうが優先度が高くする必要がある国です。
何かの破裂音や悲鳴が聞こえたら、ガチで走る必要があります。
「足のお医者さん」とも呼ばれる履き心地の良いNew Balanceなら安心です。最近はasicsと並んでトレンドになっていますよね↓↓

ブラジルでもNIKEやadidasを履いている人は見かけましたが、New Balanceは一度も見かけていません。
靴を見られて勝手にお金持ちだと判断されるのは、いい迷惑です。足の負担が少ない靴を選ぶのが重要です。
ブラジル旅行 危険なiPhone
あなたのスマホは、iPhoneですか?それともアンドロイドですか?
普段街を歩いていて他人がiPhoneを持っていても驚くことはないですよね。
強いて言えば友だちが最新機種を持っていたくらいでしょうか。日本ではiPhoneが非常に普及しているけど世界は違います。
ブラジルを含めた多くの国々では、Androidのシェア率がiPhoneを上回っています。例えば2023年のデータによると、ブラジルではAndroidのシェアが81.64%で、iOSのシェアは18.01%です。
つまりブラジルだと上流階級のお金持ち達が持てる高級品扱いです。
iPhoneは持っているだけで非常に危ないです。
奪って売れば、それなりに高額のお金を簡単に手に入ってしまうのです。めちゃくちゃ楽に稼げてしまうのです。
ちなみに上流階級は、全員が最新機種のiPhoneを持っていました。
では何故持っているだけで危ないのに最新機種を持っているのか。
彼らは公共交通機関に乗ることは滅多に無いからです。上流階級だけが住める高級住宅区域で暮らし高級車で移動をするので、盗られるリスクが少ないのです。
信じられない話だと思うかもしれませんが、彼らは貧困層と関わる機会がマジで無いのです。
しかし旅行者の私達にとってスマホは大切です。初めて訪れるところで地図を確認しようとスマホをイジっていると盗られてしまう。そんな悲しいトラブルが起きてしまう可能性があります。
「私はアンドロイドだから大丈夫。」とはいきません。
路上でスマホを操作すること自体が危険を冒す状態になります。
彼らはナイフや銃で脅したモノを高額で転売できたら何でも良いんです。ただiPhoneだけは別格なのです。
いったんまとめ
・格安スマホに切り替えるもアリ。
・iPhoneを持っていることを教えない。
・カバーを必ず装着して。
・ダミーのスマホを用意しておく。
宿泊している建物内なら大丈夫とか書きたいですが、それも危険です。
iPhoneやタブレット、マックブックを使用するなら、ブラジル人に目撃されない自分の部屋だけにした方が良いです。
そして、保管方法も自分のキャリーケースの中に入れて鍵を閉めることです。
ホテルスタッフが勝手に部屋に入って物色する可能性もあるので、警戒しておくべきです。
ブラジル旅行 襲われても抵抗はしない
銃やナイフで財布やスマホを要求されたら、どうするか。
素直に従って要求されたモノを差し出す。
「無くなると困るし」と思いますが、絶対にダメです。
大切なのは自分の命で守ることです。
確かにスマホが無くなったら超困ります。分かります。でも抵抗すると命を失う可能性があります。
銃はたいてい500レアル~で手に入ると言われています。日本円で約15000円以下で手に入るのです。ちょっと安くませんか?貧乏な犯人はナイフを突き出します。
人によりますが、人を殺害するハードルは日本に比べると圧倒的に低いです。自分より弱いと判断して襲って来ますので、抵抗すると殺意を持って襲ってくるか、予想外の反撃で慌ててしまった結果殺めてしまったパターンに分かれます。
怪我なく生存する手段としては、抵抗なく相手の要求に応えるしかありません。
もし銃声が聞こえたら訳が分からなくてもいいので全力ダッシュです。
私たちは銃に慣れていません。
破裂音を聞いたら、速攻で逃げるのが鉄則です。
ブラジル警察も事件が発生し過ぎて丁寧に対応する余力はありません。
強盗被害にあったブラジル人は、石を投げたら当たるくらい多いです。もはや”日常レベルの不幸”扱いなのです。
「犯人と出会ってしまったらしょうがない」そんなマインドで状況を受け入れて生活をしています。
いったんまとめ
・脅されたら素直に貴重品を差し出す。
・見た目で分かる治安の悪い場所に行かない。殺されるか強姦されて殺されるだけ。
・イベントやお祭り以外の破裂音は銃声。とにかく全力ダッシュ。

「えー。ブラジル怖いところじゃん」と思いました?
いやいやブラジルは最高に良いところですよ。
果物は本当に美味しいし、お肉も最高です。個人的には屋台で売っているバナナ美味しいです。
日本では味わえないちょっと背中に緊張感が張り付いている状態でいれば、ブラジル旅行は最高に楽しめます。日本の真裏にある国で情熱的な人種の人たちです。
世界で一番多くの日本人を受け入れた国でもあるので、日本人の良いところを知っている国です。
まとめ
①着飾る必要は無く。素の自分をさらけ出せる国。
②周りの状況を意識しながら旅行を楽しむ。
③絶対に無理な行動とアホなことをしない。
④必ず海外保険に入っとけ。
ここまでは読んで下さり、ありがとうございます。