
「何に気をつければいいのか分からないですよね?」
そんなあなたのために、現地で暮らしていた経験をもとに、ブラジルの治安事情や防犯対策をわかりやすくご紹介します。
観光客の私たちは、現地の犯罪者にとって“絶好のカモ”です。
ちょっとした油断が命取りになることもあるんです。
実際、ブラジルでは観光客を狙った「スマホ強盗」や「ひったくり」「武装強盗」が日常的に発生しています。
ポイント
ダサい服装で観光
2024年のリオ州警察発表によると、リオ市内では1日平均38件以上の強盗事件が発生しており、その多くが人通りの多い場所でも起きています。
銃を突きつけられてバッグを奪われる、バイク2人組によるすれ違いざまのひったくり、さらには車の窓を割って中の荷物を奪う“スマッシュ・アンド・グラブ”といった手口も頻発してます。
特に観光客は「慣れていない」「反応が遅い」と見られ、ターゲットにされやすい傾向があります。
だからこそ、旅の前に「知っておくべき現実」があります。
例えば、“日系ブラジル人になりきって旅する”という心構えが、とても大切だったりします。
「いやいや、ブラジルよりもっと危ない国に行ったことあるし、大丈夫でしょ」
そう思った方もいるかもしれません。
でも……一瞬たりとも危険な目に遭わない自信ありますか?
また、ブラジル旅行で欠かせない持ち物って分かりますか?
コレだけ持っていけば後悔しない!というアイテムを簡単にまとめた記事はこちら👇
▶ ブラジル旅行で絶対に必要な持ち物リスト【後悔しないために】
あなたは、これまでに海外へどのくらい行っていますか?
個人的な定義ですが、5回以上の海外旅行を経験している方は“海外旅行上級者”だと思っています。
今回の記事は、そんな上級者の方にも参考になる内容ですが、特に「海外旅行が初めて」または「ブラジルが初めて」という方を意識して書いています。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
治安はどうなってるの?【2025年最新】

- 殺人率は日本の約50倍(10万人中約21件)
- リオやサンパウロなど観光地でも、強盗やひったくりに遭う事例が頻発してます。
- 外務省の危険レベル:一部都市は「レベル2(不要不急の渡航中止)」
- 極端な経済格差・麻薬密売・スラム(ファベーラ)の存在が要因
カーニバルや夜遊びも要注意

2024年のリオのカーニバルでは、観光客がバーで薬物を盛られ、目を覚ますと財布とパスポートが消えていた。という事例が報告されています。
ナンパや出会い系アプリ経由での“ドラッグ・ドロップ”詐欺が増加してます。開封済みの飲み物には注意し、ひとりでバーに行く場合も常に警戒をしてください。
被害者だからこそ伝えたい「リアルな防犯術10選」

1.スマホを手に持って歩かない。
特に信号待ちや車内での使用はNG。バッグの奥に入れる。
2.スマホは前ポケットに収納。
お尻のポケットは絶対にNGです。
3.予備財布を用意。
現金・カードは分散です。盗られても良い財布を一つ用意
4.カジュアルすぎる服装を意識。
ブランド物やアクセサリーは避け、地元民のようなTシャツ・ジーンズが最適です。
5.歩くときは“目的を持った表情”で。
キョロキョロしない。堂々と歩くと自己防衛になります。
6.夜道や人気のない道は絶対に避ける。
夜間はUber推奨です。ブラジルの夜は本当に危険です。
7.ファベーラ(スラム街)には絶対に近づかない。
観光ツアーでもリスクは高い。行って死ぬなんて嫌です。
8.荷物は必ず体の前に
背中に背負うリュックはひったくりの標的になりやすく、手ぶらが最強です。
9.「撃たれるくらいなら渡す」覚悟を。
スマホや財布は大切ですが、自分の命はもっと大切です。
- 海外旅行保険は必ず加入。
クレカ付帯ではカバー範囲が狭い場合もあるので確認を。
現地事情を知ることが最大の防犯

ブラジルでは、リオやサンパウロなどの都会のすぐ近くにファベーラ(スラム)が存在します。昼間でも立ち入りは危険で、外国人が興味本位で近づくとトラブルになるリスクが高まります。
また、警察も信頼できない地域があるため、警察風の詐欺や検問詐欺にも注意が必要です。
まとめ 防犯は「特別なこと」じゃなく「日常のルール」にする
「油断しなければ大丈夫」は幻想です。
リスクを知り、日々の行動を“防犯型”に変えることが、安全な旅につながります。
この記事が、あなたの旅を守る一助になることを願っています。

「えー、やっぱりブラジルって怖いところじゃん……」
そう思った方も、きっといると思います。
でも、本当はブラジルって最高に楽しい場所なんです。
果物はとにかく美味しいし、お肉はジューシーで旨みがぎゅっと詰まってます。
個人的には、屋台で売っているバナナが本当に絶品でした。
人々は情熱的でフレンドリーです。
日本とは真逆の感覚が旅を刺激的なものにしてくれます。
もちろん、治安の面で日本より注意が必要なのは事実。
でもその分、ほんの少し“背中に緊張感”を張りつけて歩くことで、旅がより濃く深く記憶に残るものになります。
しかもブラジルは、世界で最も多くの日本人移民を受け入れてきた国です。
だからこそ、現地には日系文化も多く、日本人に親しみを感じてくれる人もたくさんいます。
「ちょっと不安。でも、すごく惹かれる」
そんなあなたにこそ、ブラジルの旅をぜひ体験してほしいです。
ここまで読んでくれて、ありがとう
良い一日を。